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胃の痛みにも効果的な鍼灸治療

鍼灸治療では、不自然な姿勢で行うことはありません。筋肉や皮膚がズレてしまい、正しいツボを捉えることが難しくなるからです。ツボを捉えることは、専門知識や技術、経験を重ねることで図れるものです。しっかり探るために指で押したり、表情からも痛みの部分をチェックしますから、反応をチェックする際にはおしゃべりを慎むのがマナーです。鍼灸治療も痛みに効果が期待できます。ストレスによる負のエネルギーが巡ることにより、胃炎を患うこともあります。暴飲暴食などで胃を悪くするならば、その原因を除去すれば症状も治癒していくもので、食事療養が効果的です。治療が必要となるのは、慢性胃炎の方です。状態を悪化させないことを第一に、食事や摂生に十分留意して養生しなければならないことを医療従事者も訴えかけます。ですから、鍼灸治療のその前に、まずは食餌療法のアドバイスを患者さんに行うこともしています。胃の負担を軽くするための食事の質、調理法、味付けなどまでアドバイスしてくれます。そこから、鍼灸治療に移ってくれます。腹部では、『中かん・かつ肉門・天枢』に鍼灸を行います。実際、体験してみれば、心地よく感じる場所と、耐えられない場所があるようです。この場合には、灸の回数を加減したり、鍼を浅めに打ったりします。こうした治療を続けていくうちに、胃炎も改善されていくだけでなく、結果として体質改善に繋がる魅力もあります。

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